空智は、自分のデスクに座り、外を眺めて考え込む。 貫薙に言われた通り、調書はすでに提出したし、今これといってやらなければならない仕事もない。 彼は先ほどの貫薙の疲れ切った微笑みを思い出して、我知らずため息を吐く。 貫薙は、一体自分に何を隠しているのだろうか。 この頃彼は、暇さえあれば仮眠室に行き、仮眠を取っていた。最近は目立った事件もなく、貫薙も空智もそれ程忙しかったというわけでもないのに、彼は異様に疲れた様子で仮眠室へと通う。 そんなにも体調が良くないのだろうか? それとも、他に何か原因が――――? 嫌な予感が胸を過ぎり、空智は勢いよく椅子から立ち上がって歩き出した。彼の顔にいつもの笑顔はなく、滅多にないほど険しい表情がそこを占拠している。空智は、真っ直ぐに課長のデスクに向かうと、慌てた風を装ってこう言った。 「森島課長、仮眠室の鍵を下さいっ。貫薙先輩に時間が来たら起こすよう頼まれてたんですけど、熟睡しているみたいでドアを叩いても起きないんです。・・・・四時になったら出かけるって、先輩言ってたんですけど・・・・。」 困った風に首を傾げて空智がそう言うと、もうすぐ50になる好色課長は、デレッと表情を崩し、すぐにも返事をした。 「おおっ、それは大変だ!・・・鍵は今私が持っている。早く行って、貫薙くんを起こしてあげなさい。」 空智は安心したようにニコッと微笑み、内心、堅物の課長代理が相手じゃなくて良かったぜ、と胸を撫で下ろしていた。 課長はその笑顔に騙され、自分よりも遙かに高い身長を持つ目の前の男に、ボーっと見とれた。
空智は急いで、しかし決して足音を立てないようにして、仮眠室への廊下を急いだ。彼は職業柄、足音を消したり、気配を消したりするのはお手の物である。いつもは、気にもせずに大きな音を立てて歩く廊下も、今は慎重な歩みで進む。それは、仮眠室で横になっているであろう貫薙が、空智のがさつな足音で目覚めてしまわないようにとの配慮からだった。貫薙も職業柄、他人の気配には敏感であり、深い眠りに入っていても人の気配で起きてしまうということがよくある。よって、もしもただ疲れて眠っているのなら、その眠りを自分の気配などで邪魔したくないと空智は思い、やや緊張気味な歩調で前へと進む。 しかし、一方で空智は、貫薙はただ疲れて眠っているわけじゃないだろうとも思っていた。 それは、いわば勘であった。 彼の刑事としての勘が、貫薙に何かが起こっていると告げているのだ。 課長から鍵を貰ってきたのは、貫薙が必死に隠そうとしているそれを突きとめるためだった。彼が黙秘を続ける以上、鍵でも使って仮眠室をこっそり覗かない限り、それを突きとめることは不可能だろう。 貫薙のプライベートに土足で踏み込むような行為だが、最近の彼の疲れ切った様子を思い出せば、何てことはないと思い直す。 全ては貫薙を救うためなのだ―――空智はそう自分に言い聞かせた。
「ぅ・・・・あ・・・。」 空智が仮眠室に近づくと、中から人の声が漏れ聞こえてきた。彼は他の仮眠室を覗いてどこも使われていないことを確認すると、再び唯一閉ざされた部屋に近寄る。 と、やはり微かではあるが、人の押し殺した声が漏れていた。 空智はドアに耳を付け、静かに神経を集中させる。刑事の仕事で頻繁に盗聴などをするので、空智はこういった集中力も抜群に優れている。彼は中の様子を出来る限り把握しようと、いつもよりも何倍も鋭敏に耳を働かせる。
「助け・・・あぁ・・・んぁ・・あ・・。」
中から聞こえてきたのは、誰かに助けを求める、小さな小さな声だった。それを聞き、空智はとっさに扉を開こうとドアノブに手を掛けたが、何やら中の様子がおかしい。布が擦れる音と小さな声はひっきりなしに響いていたが、それらの音は意図的に押さえられ、ボリュームがコントロールされている気がしたのだ。誰かに助けを求めるのなら、出来るだけ大声で叫ぶはずで、意図的にそれを押さえる必要性などどこにもない。 空智は首を傾げながら、それでも鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりとそれを回した。 カチャ・・・少しだけ響いてしまった音に空智は一瞬ドキッとしたが、中から聞こえてくる声がその音で止むことはなかった。彼は、心臓の鼓動を沈めようとそっと息を吐き出し、続いてドアノブに手を掛け静かに回した。
「助け・・・ぁ・・ん・・・。はぁぁん・・んんっ。」 少しだけ開け放たれたドアの中から、少しだけ低い、だが紛れもない『喘ぎ声』が聞こえてきた。そして、その喘ぎの後に視界に入ってきたのは、悩ましげに身をくねらせ、ベッドで腰を振る貫薙の姿だった。 「・・・・か、貫薙、先輩!!」 思わず、大きな声が出た。 すると、その声に反応して、貫薙がその顔をビクッと上げた。 「っ!!空、智・・・!」
貫薙の顔は驚きと絶望に染まってはいたが、確かに美しかった。否、美しく、淫蕩でさえあった。 涙で潤んだ灰色の瞳に、淫らに開かれた綺麗な唇。頬は朱色に染まり、眉は悩ましげに顰められている。 また、申し訳程度に羽織られたワイシャツは汗に濡れ、その奥で真っ赤な果実がその存在を主張しているのがはっきりと見て取れた。 そして、剥き出しの下半身――――。
ゴクッ 空智は唾を飲み込んだ。 何かの衝動が背中を一気に走っていくのが分かった。
「あ・・・。そ・・・らち・・・。」 貫薙は切なげに空智を呼んだ。それは貫薙にとって、見るなという意味を込めた非難の言葉だったのだが、空智には彼が助けを求めているように聞こえた。 助け―――そう。この状況では、貫薙を達かせる、ということ。 貫薙の願いは虚しく、空智は目を細めて彼を凝視した。貫薙の痴態は全て余すことなく空智の視界に入り、空智はそれに極度の興奮を覚えた。 いつもは冷静沈着で、滅多に表情を変えることのない憧れの先輩が、今、快楽に溺れきって自分に助けを求めている。
綺麗で汚れがなく、清廉潔白を地でいく美しい人が自分を潤んだ目で見つめる、その眺め。 そして、哀れなほどに丸まっている自分よりも広いその背中――――。 それを見て、今ならこの人を己の腕の中に閉じこめてしまえるのではないか・・・・そんな有り得ない妄想を胸に抱いた。
先走りをたたえて揺れるペニスに、指をくわえ込み真っ赤に熟した秘所、そして、まるでキスをねだるかのように小さく開かれた赤い唇―――その全てが空智を魅了して止まない。 空智は、自分の前が兆してくるのを戸惑いの思いとともに感じた。 目の前の先輩を犯して、汚して、支配したい――――そう思った。綺麗なものを自分の精液で汚して、貶めて、最後には自分に屈服させたい。 そんなどす黒い思いが思考を埋め尽くし、どこか遠くで悪魔が囁く。
「先輩。楽にして、あげましょうか?・・・・達きたくても、達けないんでしょう?身体が疼いて仕方ないんでしょう?」 空智は優しく微笑みながら少しずつ、貫薙の方へと近づいた。貫薙は空智の瞳に宿る欲情の色をしかと認め、小さく首を横に振る。 「ぃや・・・だ。くっ、来る・・・な・・・はぁ。」 喘ぎすぎて掠れた声音は、もはや男を煽る働きしかしないことに気付かず、彼は嫌だと繰り返す。そして、力の入らぬ腕を懸命に動かし、少しでも空智から逃れようと足掻く。 空智は、無駄なことなのにと内心で笑いながら、一歩一歩貫薙へと近づいていった。 「おねが・・・。頼む、から・・・来るなぁ・・。」 貫薙はとうとうその瞳に恐怖の涙を浮かべると、空智の顔を懇願の思いとともに見上げる。 空智は、逆効果ですよ、と小さく呟き、彼の頬にそっと触れた。
「ぁんっ・・・・!」 貫薙は頬に触れられただけでもひどく感じるらしく、艶やかな声を上げた後、瞳を閉じて身を震わせた。 彼の長い睫が頬に濃い影を落とし、彼の顔立ちを一層色気のあるものに変える。 「敏感ですね、先輩。」 貫薙はその言葉に眉を顰め、頬を真っ赤に火照らせた。 「可哀想に・・・・。ここがこんなに涙を流していますよ。」 空智は貫薙の精液で濡れたペニスをゆっくりと握り込み、クスクスと笑いながら上下に扱いた。 「ひっ・・・!!」 貫薙は突然の刺激に身を竦ませ、とっさに空智の背広の背を掴む。 空智はそれに満足げな笑みを浮かべ、さらに前を強く扱いてやった。 「はぁぁぁん・・・ぁ。」 貫薙は快感に逆らえずに身をくねらせ、何とか衝動に耐えようと空智の胸に顔を埋める。 「・・・エッチな声。先輩でもこんな声、出すんですね。」 「ちがっ・・・!」 貫薙は耳まで真っ赤にして、空智の揶揄を否定する。しかし、それでも中途半端に高められた性感には勝てないのか、零れる喘ぎは止まらない。 「ふぁ・・・ぁん・・・。ん、ぅん・・・。」 「でもその声、淫乱っぽくて可愛いですよ。もっと、聞かせて?」 空智は貫薙の耳元でそう囁くと、そっと耳たぶを甘噛みする。すると、ピクッと貫薙の身体が波打ち、彼のペニスも喜びに震えた。 「でも、先輩はこっちよりも・・・・後ろの方が好きそうですよね。女みたいに自分で指を突っ込んでましたもんね、さっき。」 空智は前をいじっていた片方の手を後ろに回すと、隠された秘所を指で撫でた。 貫薙は、『女みたい』という言葉に思わず目を見開き、顔を上げると泣きそうな顔で空智を見つめる。 「そんな純情そうな顔したって無駄ですよ。俺が入ってきた時、指を突っ込んで娼婦みたいに腰振ってたのは誰でしたっけ?・・・そんなに、後ろに銜え込みたい?男のくせに、女みたいに犯されたいの?ん?」 空智は残酷にも貫薙の必死な目を切り捨て、殊更冷たい声で貫薙に尋ねた。 貫薙は未だ嘗て見たことがないくらいに冷酷な空智に驚き、絶望の色を孕んで空智を見上げる。 「あ・・・っ。そら、ち・・・?!」 空智は貫薙の秘所に指を一本差し込み、ゆっくりと抜き差しを繰り返す。 「あ・・・はぁ・・ん・・。やめろっ。触る・・・な・・ふ・・ぁ・・・。」 「嘘つきだなぁ、先輩。一本なんかじゃ足りないんでしょ?何本入れて欲しい?2本・・3本?」 トロトロに溶けた貫薙の秘所は、空智の繊細な指を楽々と飲み込んで、もっと・・・と締め付ける。 「や・・・ら・・ち。そ・・らち・・・。空智・・・ぅん。」 言葉とは裏腹に、貪欲なまでに空智の指を誘い込もうとする己の秘所に、貫薙は絶望を感じ、涙を流す。 一方空智は、自分の名前を掠れた声で連呼する貫薙に満足感を覚え、もっともっと呼ばせたいと指を増やす。 「先輩。そんなに気持ちいいですか?・・・腰、揺れてますよ。」 「そら・・・ち・・・や・・言う・・・な。」 自然と揺れてしまう腰に貫薙は戸惑い、より一層空智の背広を握りしめる。 止めようとしても止まらない。無視しようとしても無視できない。 貫薙は空智に縋りながら、指だけでは達けない苦しさに身を捩り喘ぐ。 「ど・・・して・・・?あっ・・・・は・・ん。」 前と後ろを同時に愛撫して貰っているにも関わらず、貫薙の身体は一向に絶頂を迎える気配がない。彼のペニスは、ただ先走りをダラダラと垂らし快感を持続するだけで、彼を解放する何の役にも立っていない。 「なぜ・・だ・・・?どうし・・て・・・。空智ぃ・・・。」 長々と続く軽い絶頂についに耐えきれなくなったのか、貫薙は空智の顔を見上げ、その答えを彼に求める。 「そ・・ら、ち・・・。空・・智・・・ぅ。」 パニックに陥った貫薙は、必死で空智にしがみつき、快感やら苦痛やらで潤んだ瞳で空智の顔を伺う。 そんな貫薙に、空智は小さく笑った。 今、貫薙には空智が必要だ。空智がいなければ、彼はあまりの快感に気が狂ってしまうだろう。 彼は、空智がいなければ生きていけない。 その事実が空智には可笑しかった。
「ここに、俺のが欲しいですか?」 空智は冷たく笑ってそう言った。 「あ・・・・!」 貫薙は空智のその笑顔を見て、固まった。
「ここに俺のモノを突っ込まれて、掻き回されたい?思いっきり、前立腺を突き上げて欲しい?」 卑猥な言葉が放たれた。 貫薙は目を見開いたまま、空智を呆然と見つめている。 空智の目は言っていた。 “後輩の俺に、相棒の俺に・・・・組み敷かれて、犯されたいか?”と。
「・・・・ふ・・・ぅん・・・。」 貫薙はそれだけは絶対に嫌だと思いながらも、太くて熱い空智のそれが自分の中に挿入った時のことを想像してしまった。指とは比べものにならないくらいに存在感のあるそれを、後ろの穴に突っ込まれて、満たされたら・・・・。 貫薙は唾を飲み込み、想像の中の満足感に瞳を輝かせた。
あれを挿入れられたら・・・・。 きっと、この苦痛から逃れられるはず――――。 この快感の地獄から、自分はきっと救われるはず――――。
空智はそんな貫薙の期待に気づき、悪魔のような笑みを浮かべる。 「入れて欲しかったら、ちゃんと言って下さいね。先輩のお願いなら、何でも聞きますよ。何でも・・・・ね。」
甘くて、意地悪な声。 いつもは誰にでも愛想の良い笑顔を浮かべている顔が、別人のように酷薄だ。 たまに見せる貫薙限定の柔らかい表情も、甘えてくる声音も、今はどこを探しても見当たらない。 ―――可愛い後輩の姿は、もはや幻のように消え失せてしまった。 ここにいるのは悪魔にその身を売り渡し、欲望の固まりと化した、ただの男。 それ、ならば・・・・。
「ぁ・・・空、智ぃ・・・・。」 貫薙は喘ぎながら、空智の名を呼ぶ。 その声は、いつもの貫薙からは考えられないほどに妖艶で、淫らなものだった。 男を誘い、堕とす声音と仕草―――。しかし、それでも貫薙の姿は不思議と神聖で美しく、そこには何者にも侵すこととの出来ない気高さがあった。 綺麗な灰色の瞳は一片の汚れも見せず、孤高で粛々と輝いていた。 まるで、天上から降りてきた、天使の瞳のように・・・・――――。
やがて、空智のゆっくりとした指の動きに焦れ、貫薙は自分から静かに腰を揺らめかせだす。 その唇から漏れるのは、ただ一つの名前だけ。 特別で、他の何よりも大切だった、その男。 悲しいくらいに恋焦がれ、唯一人永遠を夢見た・・・・愛しい愛しいその男。 貫薙は、永遠に失ってしまったその男を思って涙を落とす。
「空智・・・・―――。」 続く言葉は、暗く揺れる空気に溶けて誰の耳にも届かなかった。
「ふふふ・・・。あははは・・・。天使様ぁ・・・、天使様・・・。いらっしゃるの?そこにいらっしゃるの?」 後藤は、空を見上げて微笑みながらボソボソと呟く少年を、困ったように顧みた。 彼は今、警察病院の職員に彼を引き渡すため、共に外に出たところだった。 その少年は先ほどの取調中に気絶し、後藤は上司の貫薙からその世話と事後処理を頼まれていた。 「僕はここにいます。ふふ・・・ここですよ・・・。」 少年はある事件の容疑者として逮捕された後、精神鑑定に掛けられ、すでに精神分裂症と診断されていた。 彼はここ数回の事情聴取にも、まともな返答を返さず、狂ったように“天使様”を連呼する。 後藤はそんな少年にどう対応していいか分からず、オロオロとしながら警察病院の職員を待っていた。 ・・・とそんな中、目の前の少年が何かに気付いたように目を見開き、次の瞬間大声で叫んだ。
「天使様っ!!」
少年が振り返った先に存在していたのは、空智だった。 空智は悠然とした歩みでこちらに向かってくると、後藤に向かって微笑む。 「俺も手伝うよ。」 後藤はホッと胸を撫で下ろし、空知に向かって笑顔を返したが、そこでふと、目の前の彼に違和感を感じた。 後藤は空智を見上げ、その正体に首を傾げたが一体何がおかしいのかはわからない。 一方、少年は嬉しそうに空智を見上げ、天使様を連呼する。 「天使様・・・・天使様・・・。悪魔は退治してくれましたか?・・・あいつはもう、この世にいない?」 少年は喜々として、空智に話しかける。 後藤は、少年が一体何を言っているのかがさっぱり分からず、訝しげに空智を見た。 しかし、空智はそんな後藤の視線をあっさりと無視し、少年の問いに優しく答える。 「ああ。もう、あの人はこの世界にはいないよ。」 空智が身を屈めて少年にそう言うと、少年はなお一層嬉しそうに微笑んだ。 「天使様・・・・!ああ、天使様・・・!!」 感激したように少年は、再び“天使様”を連呼し、挙げ句の果てには喜びの涙さえ流し始めた。 後藤はそんな少年の様子にギョッとして、慌てて彼を覗き込む。 「ちょっと・・・君っ!!」
慌てていた後藤は気付かなかった。 そんな二人の様子を視界の端にいれ、空智が一人、夜空に向かって囁いたことを――――。 「もちろんだとも―――。彼はもう、この世にはいない。」 悪魔は天使に恋をして・・・・・、天使を地獄へと連れ去った。―――だから、天使はもういない、と。
「?・・・空智・・?」 後藤はすっかり困り果てて空智を振り返り、そしてわかった。 さっき感じた違和感の正体を・・・。
空智の微笑みは、氷のように冷たかった。 いつもは愛嬌たっぷりのその笑顔が、今は触れるのも恐ろしいくらいの冷笑へと変わっていた。 そう。 まるで、“悪魔”のような微笑みに――――。
後藤はそんな空智に身震いし、全身を強ばらせる。 彼は、ふと思った。 早く貫薙の天使のような笑顔が見たいな、と。
しかし、それが実現することはとうとうなかった。 なぜなら、貫薙はその日以来、彼らの前から姿を消すから。
貫薙は、この世から姿を消した。・・・・永久に。
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