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 (同級生/電車/痴漢/ローター/おしおき/18禁)
熱視線


電車の振動に、つり革を持つ体が右へ左へと大きく揺れる。
その衝撃に、僕の内部を犯す小さな玩具が、そこからずれ落ちそうになった。
そうはさせまいとして、内股に力を込めた途端、その玩具が小さな唸りを上げる。
不意の衝撃に崩れ落ちそうになった体を、脇に立つ見知らぬサラリーマン風の男が、すかさず支えてくれた。

「大丈夫?キミ、えらく顔色が悪いみたいだけれども」
「ええ・・・」

僕を気遣うフリをして、男の手は、僕の臀部をさり気なく弄っている。
腰の辺りをゆっくりと行き来しているその手は、明らかにある意図を持って動いていた。

「・・・ん」
「ホントに大丈夫?キミ。一人で立っていられる?」

良かったらここに掴まってと差し出された男の腕に、僕は自分から腕を絡めていく。
潤んだ目で男を見上げた僕の姿態に、男がゴクリと生唾を飲み込んだ。

「もう・・・」
「もう?」
「!?」

次に続くべき言葉を口にする前に訪れた激しい刺激に言葉を失ってしまう。
思わず腰を揺らし、小さくいやいやを繰り返す僕を、男は熱い目で見つめていた。

唇を噛み締め、じっとその衝撃に耐えていた僕の体を、男は自分の腕の中に引き寄せると、そのままドアの脇に運んだ。
そうして、その壁に僕の体を押し付けると、周囲を憚りながら、僕に小声で話しかけてくる。

「キミ、もしかして、俺の事誘惑している?」

その言葉に、僕がコクリと頷いた途端、僕の中にあるモノが、再び小さな唸りを上げた。

「ああ・・・やっ・・・」

その衝撃に堪えきれず、嬌声をあげた僕の口を、男が片手で塞ぐ。
夕暮れ時の通勤電車内で、僕達を気にする者は誰もなく、皆、それぞれに自分の時間を楽しんでいた。
それをいい事に、男の手は、ズボンの隙間から、中への侵入を果たした。

「もしかして、ココに何か入っているのか?」
「!?」

男の手が中で動きやすくなるよう、ズボンのベルトは予め抜いてきてある。
それどころか、今の僕は下着さえ身につけていない。
それもこれも、全て彼が僕に命じた事で、僕は今、全て彼の意思どおりに行動していた。

その彼とは、僕の幼なじみの蓮見祥吾(はすみ しょうご)で、彼は今、僕と同じ電車に乗って、僕のこの行動を密かに監視していた。
僕の体の奥にある小さな玩具は、さっき、駅のトイレで、彼が僕に入れたもので、うずらの卵ぐらいの大きさのそれは、最近の彼のお気に入りだ。
僕の体の中で小さな振動を繰り返すそれには、小さなワイヤレス型のリモコンがついていて、離れた場所から遠隔で操作する事が出来る。
快感の源となるそのリモコンは彼が握っていて、それで時々僕に強い揺さぶりをかけていた。

「あああっ・・・」
「スゲ~っ、中、もうドロドロじゃん」

ズボンの後ろから差し込まれた男の手が、僕の秘部に触れる。
尻の片側の膨らみをぴったりと押し包むようにして伸びてきた男の指が、その入り口をそろりと撫でた。
下から回り込んで来たその手に袋を揉まれ、その刺激に、僕の分身がますます硬く張り詰めていく。
狭い空間で、既に天を仰ぐほど硬く張り詰めていたそれは、先端から甘い雫を零していた。
自分の指先でそっとすくったその雫を、男は僕の秘部に塗りこめていく。
指の腹を使って少しずつ少しずつその領域を広げていった。

「これなら、今すぐ突っ込んでも大丈夫そうだな」
「!?」

人目のあるこの空間で、まさか、本当にそれはしないだろうが、男の言葉に、僕は己の全身を強く強張らせた。

後悔先に立たずというが、本当なら、僕だってこんな事をしたくはなかった。
でも、彼にやれと云われれば、僕はその言葉に逆らえない。
僕にとって、彼は絶対の存在であって、彼の言葉を否定する事は、僕自身の思いをも否定する事となる。
つまり、僕は、彼の事が好きで、好きで、堪らなく好きで、自分のこの行動を通じて、彼を繋ぎとめようとしていた。
僕が彼の求めに素直に応じている限り、彼は僕の側にいてくれる。
彼の気持ちが僕にない事は、僕もとっくに分かっていたが、それでも、僕はただ彼と一緒に居られるだけで良かった。

中学1年の時、彼に無理矢理抱かれた時から、もう3年もずっと今のような関係が続いている。
その時は正直、彼の事をどう思っているか、幼すぎた僕は良く分からなかったが、それから随分後になって、彼を好いている自分の気持ちに気付いた。
己の欲求を満たす為、彼は思うまま僕を抱いたが、最近、それにも飽きてきたらしくて、それで思いついたのが、これって訳だ。
すなわち、彼は、僕が電車で見知らぬ男にイタズラされているところが見たいと――
彼以外の相手を自分の体に触れさせるなんて、本当はすごく嫌だったけど、それで彼が満足出来るならと、渋々僕も承諾した。
それが、今のこの場面に繋がる訳だが







「キミ、大人しそうな面して、結構スケベなんだな」
「あんっ・・・・・・やっ・・・・・・」
「いい年をした学生が、お尻にこんなモノを入れて電車に乗るなんて、全く世も末だぜ。今の学校は全く何を教えているのやら」
「いやっ、だめっ、それっ」

入り口付近まで下りていた玩具の存在に気付いた男が、それを指先でぐっと奥に押し込んだ。
ついでとばかりに、中に差し入れた指で、そこをグチャグチャに掻き回してくる。
玩具の効果で、既に蕩けきっていたその部分を、男は思いのさま堪能した。

「あう・・・うっ・・・」
「あんまり声を立てるなよ、周囲の奴にばれちまう」
「つ・・・ああっ」
「だから、声は抑えろって」

この姿を、彼に見られていると思うだけで、僕の体は熱くなる。
実際、今、僕が立つ位置から彼の姿は見えないが、見えないその視線に、僕は欲情していた。

「あっ、あっ・・・」
「いいのか?俺の指が、そんなにいいのか?」

上ずった声でしきりとそう尋ねてくる男の言葉に、素直に頷いてはいたが、僕が本当に感じているのは、男の指なんかじゃない。
蔑んだように僕を見下す、彼のあの冷たい視線が、僕の体をますます燃え上がらせていた。
今、僕の内にあるのは、男の指であって、男の指ではない。
じっと目を閉じて、僕は、自分の心の中に、いつも僕を抱く時の彼の顔を思い浮かべていた。

刹那、内部から僕を犯す小さな玩具が振動して、その激しい動きに促され、僕は射精してしまっていた。

「くっ・・・う・・・・・・」
「・・・すごいな、あんた・・・マジ堪んねえ・・・」

うわ言のようにそう呟いた男の手の中に、僕は己の快楽の証を吐き出す。
二度、三度に分けて放出されたそれは、しとどに男の掌を濡らした。

「・・・つっ・・・やだ・・・」

射精して敏感になっていた穴を爪先でほじくられる。
いつもなら、ここですかさず突っ込んでもらえるところだが、生憎、そうはいかない。
出来るだけ声を押し殺しながら、身をくねらせ、ひたすらその快感に耐えていた僕の腰に、男は己のイチモツを押し付けてきた。

「おい」
「?」
「次の駅で降りるぞ」
「!?」

このままではどうにも埒が明かない、そう判断した男は、僕にこの電車から降りるよう指示してきた。

「やっ・・・」

強引につかんだ僕の腕を、男は絶対に離そうとはしない。
ここにきて彼と離れるのが嫌で、急に暴れだした僕の体を、男は無理矢理押さえつけようとした。
その時

「伊呂波(いろは)」
「!?」

その声に顔を上げた僕のすぐ側に彼の顔がある。
彼は平然とした顔で僕達の方にやってくると、僕にかかっていた男の手をいきなりつかんだ。
彼のその行為に男が非難の声をあげる。

「なんだ、キミは?失礼じゃないかね、これは」
「失礼も何も、伊呂波は俺の友達なので」

友達ではなく、本当はペット――そう云いたげに、彼の唇が薄く歪んだ。

「ほら、伊呂波、行くぞ」
「ま、待って、祥(しょう)」

そのまま、男から引き離された僕は、彼に引き摺られるようにして、電車を降りた。







「祥」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ねえ、待ってよ、祥ったら」

先程の余韻で、上手く歩く事が出来ない僕を気遣う事もなく、祥はすたすたと先を歩いていく。
時折、端にしゃがみ込みながら、それでも必死になって、僕は彼についていった。
そうして、ようやく彼に追いついた僕の手を引いて、祥は駅のトイレの個室の一つに入った。

「・・・祥?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

感情の全く感じられない、ガラス玉のように無機質な目が、真上からじっと僕を見下ろしている。
冷たく硬い氷のような視線が僕を突き刺す。
彼に見つめられているこの瞬間、僕は、自分の体が再び熱くなるのを感じた。

「・・・オシオキ決定だな」
「え・・・」
「俺はお前に勝手にイッていいとは云っていなかったぞ」
「!?」

尻に卑猥な異物を入れられ、それで我慢しろと云う方がどうかしている。
だが、彼に対して、僕がそんな反論をする事は決してない。

「なあ、伊呂波、あいつの指はそんなに良かったのか?」
「ちが・・・」
「お前って、俺以外の相手でも、簡単にイケるんだな。つぅか、俺以外の相手の方が、案外萌えたりして」
「そんな・・・そんな事ある訳ないじゃんっ」

必死な顔となって、そう反論する僕を、彼は冷めた目で見つめていた。
そう、この視線、この視線がある限り、僕は絶対に彼に逆らえない。
その目に見つめられると、僕は彼の虜になる。

「だったらさ、その証拠を見せてくれよ」
「証拠?」
「あの男より、俺の方がイイって証拠――伊呂波、あの男の指より、この俺の方が断然萌えるんだろう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

無言で彼の前に跪いた僕は、ズボンの前をくつろげ、自分の目の前に差し出された彼のイチモツをそっと口に含んだ。
最初は抵抗あったこの行為も慣れれば早いもので、今ではかなりのツボを心得ている。それも、彼の立派な調教の賜物だ。

「うぐっ・・・んっ・・・」
「いいか、今のうちに自分で後ろを慣らしておけよ」

そう云われるまでもなく、僕の指は、既に自身の尻に押し当てられていた。
その指で、自ら穴を広げ、彼を迎え入れる準備をした。

「そろそろいいだろう、こっちを向け」

彼にそう云われ、前の壁に手を突いて、尻だけ彼に突き出す。
自分が今、どんなに卑猥な格好を彼の前に晒しているか、それを思うだけで、僕は危うく射精しそうになった。

「ああっ」
「力を抜いて」

穴の大きさにあまりあるモノが、中にズブズブとめり込んでくる。
何度彼に抱かれても、この挿入の瞬間だけは、未だに好きになれない。
僕の肉を引き裂き、中に無理矢理捻じ込まれた灼熱の痛みに、僕はむせび泣いた。

「ああ・・・ああっ」

先程、彼に入れられたローターは、まだ僕の中にある。
彼自身が中に入って来た事で、更に奥に追いやられたその小さな玩具が、突然鋭い唸りを上げた。
背後から僕を突き上げながら、ポケットに入れたリモコンで、彼がそれを密かに操作していたのだ。

(!?)

「ひゃああっ・・・・・・・」
「いいぜ、もう最高っ」

入り口と奥で一番感じるところをもみくちゃにされて、息が止まりそうになる。
快楽の泉を前後から大きく揺さぶられて、意識が飛びそうになった。
ケモノのような体位で彼に犯されながら、それでも、僕は激しく感じていた。

「・・・ああっ・・・も・・・やっ・・・・・・」
「このまま中に出すぞ」
「!?」

その瞬間、僕の中に彼の熱い奔流が一気に流れ込んでくる。
長引く快感に背筋を震わせながら、僕はそれをしっかりと受けた。

「・・・は・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

僕の中にたっぷりと欲望の残滓を注ぎ込んだ彼のモノが、僕から離れていく。
彼という支えを失った僕の体が、膝を折って、その場に崩れ落ちる。
僕の中にある小さな玩具は、まだ激しく震えていた。

「・・・も・・・お願い・・・」
「あ?」
「・・・頼むから・・・・これ、も・・・止めてっ」

息も切れ切れにそう訴えかけた僕の言葉を、彼は冷たく拒否する。

「駄目だ」
「!?」
「云っただろう?これはオシオキだって」
「・・・そんな・・・」
「観念しな、伊呂波。今日は、それで、お前を嫌って云うほどイカせてやるから」

どうせなら、こんな玩具ではなく、彼自身で僕をイカせて欲しい。彼の腕に抱かれ、彼の腕の中で、彼と共にイキたい。
でも、それは、今の僕にとって、過ぎたる望みで・・・

「早く服を着ろ、次の電車に乗るぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「最後まで我慢出来たら、それを抜いてやる。いいか?伊呂波」
「・・・はい」

有無を云わさぬ彼のきつい目に見つめられてしまうと、それで、もう僕は何も云えなくなる。
ふらつく体に鞭打って、そこから立ち上がった僕は、穢れた下股を始末して、慌てて彼の後に続いた。



fin
「実は続きも密かに考えています。宜しかったらサイトの方にも是非遊びに来てください」
...2008/9/21(日) [No.444]
あおひ
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