今日は久しぶりに二人で会うことが出来た。 けど…タイミングが悪かった。なんでバレンタインデーなんだ。
「…はっ……ん…あぁっ…」 「どうした?…まだ触っただけだぜ?」 「…ふっ…ん……」
斗希は浩太と一緒にホテルで開かれたパーティに出席した後、いつのまにか 浩太がとっていたそのホテルの一室で、それはもう、らぶらぶっちゃってます。
「だっ…だから…ちょっとまてってば……」 「なんでだ?……お前のそんなかわいい顔をみたら、とてもじゃないけど、我慢なんて…」 「そっ…そう云うこと言うなっ! 聞いてるこっちが恥ずかしい! だいたい、いきなりパーティが終った後、そのホテルで。って、どういう神経してんだよ!おれ、妹に今日は早めに帰るって言っちゃったしさぁ、明日は今日遊んだ分必死に勉強しないといけないから!」
浩太は斗希にわからないように小さく微笑んだ。どんな顔をしていてもかわいいな、斗希は。
「だから、妹、由美ちゃんだっけ? には電話をすればいいし、俺は明日学校ないし、第一、お前だって本当は俺とヤリたいだろ?」 急に言われて斗希は顔を真っ赤にして、浩太の顔から目をそむけたが、恋人だから聞ける言葉がうれしくて、赤い顔のまま、浩太の胸のなかに倒れこむようにして抱きついた。そして、頷いた。
「…ったく…なんでおまえなんか…」 「それはしょうがないだろ?大体、それをいうなら俺だってそうだ」 「…由美には帰ってから言い訳すればいいよな。…せっかく浩太がこんな高いホテルとってくれたんだし…」 「お?いきなり態度がかわったな?お前ってそう云うとこが、めっちゃかわいいんだよな」 「ばっ…なんでそういうことを平気で言えるんだ!」 …かわいいなぁとか、抱きたいとか、そう云うことを常に考えていると言ったら、どうなるんだろうな。
「まぁ、そんなことはおいといてさ。そろそろいい?…がまんも限界」 「うわっ……いきなりおしたおっ…んっ……」 不意打ちのキスは驚くほどやさしくて、いきなりあまい誘惑が斗希を襲った。 斗希はなんども求められるキスに、そのうちに頭がとろとろになってきて。 浩太が唇を離す頃にはカンペキにほてっていた。 「…かわいいね……ユート…」 普段は言うと怒られる愛称も、こんな時に言えばやさしい愛撫になって、斗希を快感へといざなう。 「んあっ…はっ……」 そうこうしているうちに、斗希のシャツの前はいつのまにかはだけていて、浩太の手が上半身を触りまくった後、胸の突起をつまんだ。 「はっ…あぁっ……ん…はぁっ……」 斗希が自分でおどろくくらいの、甘い声が出た。はずかしくなって、更に顔は真っ赤にそまった。 首筋や、耳元にかかる浩太の吐く息が、斗希をさらに煽った。 そのうちに、ズボンがきつくなってくる。 でも、浩太は斗希が言うまではなにがあっても下は脱がせてくれない。 「ほら…どうして欲しいか自分で言えるだろ?…どうして欲しい?」 そんな声にさえも感じちゃって、もう斗希の理性なんてどこかにとんでいってしまっていた。
「んっ……ずぼん…おろして………」 浩太は満足気に、にこっと笑った後、ベルトを外してズボンと下着を一緒におろした。 「あっ…」 外気に晒された斗希のそれは浩太に触れられるたびにびくびくと震える。 「…もうこんなになって、ほんとうにかわいいよ」 「あっ…ふっ……ん…」 斗希の先端からはどろどろと先走りがとめどなく溢れ出てきていて。 浩太の指が触れるとそれだけでほんとうに気持ちよくて。 でも、いつまでも前ばっかりで後ろに触れてくれない浩太に、斗希は懇願するような視線を向けた。 「ん?どうしたんだ?」 「ふっ…うぅ……うっ…」 浩太は斗希が急に泣き出したことに驚いて。
「わ、悪かった。少しいじめすぎたな、ごめん。挿れてやるから泣くなよ!」 「うっ…うぅ……んっ…」 そう言って浩太は指を1本後ろに宛てがった。そこは斗希の体液で濡れていて、すべりがよく、指がするりと入っていった。 「あっ…んっ…んんっ…」 「…イイか?」 浩太は指を二本に増やして交互に動かしたり、出したり入れたりを繰り返した。浩太の指が斗希の中を掻き乱していると。 「はっ…あっ…あぁっ……!! あ…あたって……い…いいっ……もっ…イキそう…!」 「あたってる?どこ?…ここ?」 「ああああっ……! はぁ! あっ…あぁっ…!」 そのうちに浩太は斗希に挿れたくなってきて、どうしようかとおもったが。 「こう…た……挿れて……あっ………!」 という斗希からの誘いがあって。浩太は自分のを取り出して少し穿つと、斗希から指を抜いて代わりにそれを挿れた。 与えられる快感はどんどん高まって。 「あっ…あんっ……! うっ…くっ……はぁ! あああっ……!」 「ここは? 気持ちイイ?」 「あぁっ…!!!」 「んっ…!」 「もっ…こう…た……! 我慢…できなっ……!」 「…いいから……出して…」
「あっ…あぁっ……ああああっ……!」 「んっ…くぅっ……!」
2人はほぼ同時に果てた。
斗希はベッドから降りて、帰る仕度をした。 実は斗希も、浩太にあげるチョコをもってきてたりして。 そっと、斗希はそのチョコをベッドの脇において、由美の元へ帰っていった。昨日帰らなかった言い訳をどうしようかと考えながら…。
後から起きた浩太は枕もとにあるチョコに気付き、そして言った。 「どうせくれるなら、笑顔で手渡しがうれしいんだけどな…」 …と。しかしその顔は満面の笑みを浮かべていた。
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