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 (いじめ? 3P? 無言 切ない?/15禁)
Silence



次々に席を立つ生徒は、自分の番号順に立ちあがっているのだった。

1番から順に立ちあがり、先ほどの時間にプリントに書いた文字を声にするのだった。

「ぼくはいじめなんて嫌いです、皆で仲良くしたいです」

着席、促されて起立。

「自分はどうあるべきかを考えると……そうですね……、ぼくはいじめなんてしたくありません。

……みんなで仲良く過ごせる場所がつくれるといいんですけど……」

着席、すぐさま起立。

「いじめ反対!」

拍手を受けながら着席、おずおず起立、周囲の者に沈黙が訪れる。

「みんなで……気をつけていくべきだと……思います……」

どこかで誰かが失笑、恥じ入りながら着席、会議は終わった。

 

俯いた視界の端にいつもの影がすっと近寄り、同時に体温が触れた。

肩を掴んで離さないその手の持ち主に促され、従った。

遠くから「待たせた!」と、おもいきり陽気な声が走り寄って来て、頭を撫でられた、「おとなしいねぇ」。

 

「おじゃましまーす」ドアを開けながら失笑する、「誰もいないんだっけ?」

上に行くぞと腕を取られて、おとなしく従う。

「お茶菓子でないの?」

とたとたと階段をかけあがる音、ずいぶん後に2階に現れた。

「いじめだって?バカみたいな話だよな?」

笑いながらポテトチップスがばりばり口の中で踊る。

「どうせ本気で考えていないさ。あいつら……いじめられてさえ、いないんだから」

そうだろう?と促されて、頷く。「いい子だねぇ」と隣から手がのびて頭を撫でられる。

「結局さぁ、誰がいじめられてたわけ?」

ごくごくとジュースが喉に注がれる。

「知らね……どうせ表のいじめだろ?ああいうのって遊び半分だから……」

もっと近くに寄れよと促され、従った、すぐさま肩を抱かれた。

「殴る蹴るだけってわけ?それでいじめぇ?よく言うねぇ、……それに比べて女子のいじめって言ったら……

もうどっろどっろ!あ~~幸せだねぇ……、殴られるだけでさ」

「ま、精神ていうのは人それぞれだ、それが大きいか小さいかなんて他人には決められない、そういうもんだろ?

……案外と、殴ると心が痛いのかもな……」

「ははぁ、そういう考えもあり?……でも、心が痛いんなら相談なんて」

「するだろ?だって紙切れだし?……ワープロで書かれた紙だったそうだぞ?」

「ああ!それなら誰が書いたかわかんないもんねぇ!頭いい!」

「プラス教師の教育熱心のおかげ、だろ?」

「はは、馬鹿正直に"会議"だもんねぇ!」

 

ズボンを脱げと言われておとなしく従った、下着も脱ぐように促された。

「靴下が残るとかわいいよねぇ……、あーでも……俺的にはズボンからはみ出るほうが」

「やりにくいだろ?実用性というものを考えろ」

「ロマンがないなぁ……俺は好みの発言をしてんの、ほら……やっぱ乱れた服装って」

「ただの変態だろ」

「うわぁ、それを言いますか……今まで散々さぁ……」

熱い手が太ももを撫でた、射るような眼差しに従って、口をかたく結んだ。

「これからお前もそれをするんだ、変態なんて言ってられないだろ」

「うわぁ、すべすべぇ……ああ、もう汚されちゃてるんだねぇ……かわいそうに」

「……だからそのかわいそうなことをお前もするんだよ」

「あー、そうだった……うん……したくなるもんねぇ……これだと」

「……あまり触るな、……余計なことはしなくていい」

「どうせ触るんだから同じだよ、……うわぁ……どきどきするねぇ……」

「――最初はな」

「……今は?」

「マンネリ化――……」

キツイ眼差しに刺された顔を逸らさずに、ゆっくりと後ろを向いた。

四つん這いになって2人にお尻をあずけた、もっと脚を広げろ、と、熱い手が触れた。

「マンネリ化ってことは……ノーマルに飽きたってこと?」

気遣うような指が、ねっとりしたものを穴に塗りこんでいく。

「挿れるだけじゃつまんねぇんだよ……だからお前の申し出を受け入れたんだ、わかるか?」

「それ中学生の台詞?さっすが変態先生――っ、痛っ!」

「そういうこと言うと……、今度はお前に挿れるぞ?」

「……あ、それっていいかも……今度やってよ?」

「……誰がお前みたいな巨体を……阿呆か」

背中を叩かれて口を開けた、熱い息が零れる。

「いい声……もっと聞かせてよ?」

瞬きをしているとゆっくりと狭い器官に入りこんできた、ぐっと息を詰める。

「生々しい……」

「お前だってやるんだよ、よく見てろ」

「うーわ、入ってる!入ってる!」

たまに様子を見ながら進入してくるそれは、徐々に度量を増していくような気がした。

背中をしならせて、思わず声をあげると、思いきり乳首をつねられた。

「まだだろーが、大きな声だすな」

「うっひゃぁ……、すっげぇ……これって喜んでるの?」

熱い手が前を握る、同時の快楽に眩暈がした。

「ああ喜んでる、……扱いてやれよ……フェラのほうが好きらしいがな……」

「ふぇ……え?何それ?」

「……舐めてやれってことだ、……まったく……勉強くらいしてこいよ……」

「だって俺男だし……」

「女にやってほしいとか、思わないのか?」

「あー……そうだなぁ、俺はやってほしいっていう立場かなぁ……」

「いいから触るかどうかしてやれ……キツイんだよ……」

「そういうもん?」

「ああ」

後ろを貫かれ、前を弄ばれる。

後ろから抱きつくその身体から伸びた手が、乳首を引っ張って悪戯する。

その合図をもらわなくても、口から出るのは意味をもたない喘ぎ声だけだ。

「なぁ、俺すっげぇヒマなんだけど……」

「だったら……っ、こいつに咥えてもらえば……いいだろっ?!」

「ああ……していいの?」

「いいんだよ、こいつはおとなしいから……ってか、お前もおとなしすぎ……っ!」

「根が真面目だもん……じゃ、舐めてもらってもいい?」

こくりと頷き、口いっぱいに含んだ、優しい手つきで頭を撫でられる。

 

背中を預けて脚を左右に開いて、全てを委ねる。

「ちゃんと掻き出せよ、こいつが下痢になったら意味ないからな……」

「えー……でもさぁ……」

股座にかがみこんで、指がどろどろするものを掻き出していく。

「奥のほうのってお前のじゃん?何で俺がやるのさぁ」

「何事も経験だ……おい、こいつ感じてるぞ…………お前顔射経験する?」

「えー……そうだなぁ……、どっちかっていうと……俺飲み干すのが良いんだけど……」

「よっぽどの変態だな……そんなに気に入ったのか?」

「おいしくないけど、……まあ悪くはないね……」

「じゃあ寸前のところでとめてやるから早く掻き出せ」

「おーいちょっと待ってくれよぉ」

「文句ならこいつに言え、感度が良すぎるんだよ……」

熱い指が前に触れる、頬を生暖かい舌が濡らす、声を出してもいいと許された。

 

 

「どこ行ったんだろうね……」

心配そうな目をした巨体が、辺りにきょろきょろと視線を向ける。

苛立たしげな目の持ち主が、唇を噛んで首を振っている。

「知るか……、待ってろと言ったんだ……」

「調子でも悪くなったのかなぁ……ほら、もう3日連続だし……」

「それもあるかもな……貧弱な身体だ……」

「うん……すっごく……細い身体……あんまり強くすると、折れそうだったね」

「おい、そこのお前」

鞄を抱えた少年がきょとんとした表情で駆け寄ってくる。

「お前んとこの部長見なかったか?」

「部長……ですか……」

少年はしばし考え込んだ。

「そういえば……らしき人を倉庫あたりで……」

「見かけたのか?」

「らしき人ですよ……ぴったり本人かどうかは……」

「いいよ、ありがと」

少年はぺこりと頭を下げた。

 

烏の鳴き声が五月蝿かった。

夕焼けがぞっとするほど赤かった。

敏感に反応して、目を潤ませる奴がいる。

「ね、ねぇ……あれ……って……」

怯えた巨体をその場に放って、倉庫への扉を、勢いよく開いた。

「ねぇ……ねぇ……」

遠くで、情けない呼び声が聞こえる。

薄暗い部屋の中を見据えて、視線は動かなくなった。

「俺たちってさ……」

震える声が、おずおずと近づいてくる。

「俺たちってさ……」

固まった動かない彼の肩を掴む。

「俺たちって、いじめっこだった?」

「……らしいな……」

それは目の前の抜け殻が証明してるさと、彼はやっと振り向いた。

奥でぶらさがるそれに、息を呑む気配が彼の背中に伝わった。

 

大規模な集会が行われる。

ここぞとばかりにいじめの悪辣ぶりを論じる教師ども。

教師の熱に感染した生徒が、その人差し指を彼らに向ける。

「お前らが殺したんだ!」

若い教師が壇上を叩いた。

「人間の命というのは尊いものなのです!」

激昂した生徒たちが次々に立ちあがる。

「人殺し!」

彼らはうんざりしたように、口をだらしなく開け、互いの顔を見合わせた。

 

「ザマ―ミロって感じだな、かなりすっきりした」

「うんうん、粋なことしてくれるよねぇ……最後の最後に」

"1枚目"の遺書は警察の手に渡った、今まで彼を苛めた多くの者たちの名前と、いじめの内容だった。

「ああでもしなけりゃ一生抱え込んだままだったろうし……、懸命な選択だったと思うな」

「……でも……」

頬杖をついて、かつての彼の席を眺める。

「死ぬことはなかったと思う……」

「知るかよ……あいつがやりたかったことだ、……嘆くことじゃない……」

「そうかな……」

「……自殺した奴の考えることなんて、……本人にしかわからねぇだろ?」

そう言って、"警察に渡らなかった遺書"を鼻先につきつける。

とろりとした笑みが広がった。

「宝物だね」

「だな……」

2人を愛していた、けれど世間というものが怖いから僕は逃げるというような内容だった。

「あいつらしい、逃げっぱなしの手紙だ……まんまだな……」

「かわいいよ、やっぱり……」

紙をしばらく眺めながら、ふとあの倉庫を窓から見下ろす。

用心深く、公務員のおじさんが扉に鍵をかけた。

「だけどよ……たまに……思わないか?」

「何?」

「俺らもさ……いじめっこだったんじゃないかって……」

顔が、強張る。笑い飛ばす空気など、訪れなかった。

2004.10.17筆
「以前サイトにUPしてたものですが居場所を無くしたのでここで。」
...2005/3/13(日) [No.175]
K-E
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