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 (ハッピーエンド、牢屋美青年×配膳係青年/--)
Luna-月の化身-




俺、アベルの配膳を全く受け付けない犯罪者がいる。危険度Aクラス(最強に危険)の金髪の男、ユダだ。最初はどうしてこんな弱そうな美青年が危険度Aなんだって感じで、牢屋の番人に聞いたけど絶対教えてくれなかった。町の友達には牢屋の犯罪者の話は禁句で聞けないから、ユダに関してさらに気になっている。今日も地下深くにあるあいつの牢へ配膳しに行くのだが―――
「夕食ですよー」
鉄の檻の配膳口から質素なお膳を差し入れるが。
「・・・・」
ユダはこちらを見ようともしない。怜悧な横顔を真っ暗な壁へ向けて、黒いマントで全身を覆っている。顔を覆う柔らかそうな金髪を廊下の蝋燭の炎が照らして、眩しいオレンジ色だ。顔は相変わらず青白い。絶対に不健康だ。
「いい加減食ってくれませんか?」
「・・・・」
やれやれ、溜息を吐くと手のつけられた形跡のないままの昼飯を牢からさげた。
牢屋で働く者と犯罪者の馴れ合いは禁止されているが、それなりに会話もする。ユダ以外にも他人を無視する犯罪者はたくさんいるが、飯は食う。生きてやるという精神が強いのか知らないが、気持ちいいくらいお膳はすっからかんになって返ってくる。
「体によくないですよ。何なら食ってくれるんです?」
初めてだった。
ユダがちらりと俺を見た。
紫色のきれいな眼と真っ黒な俺の眼が、初めて見合った。
「まさか、俺?」
なんちゃってー、と続ける俺をじっと見てきたユダ。
もしかしてそのまさかだったのだろうか?
しかしユダはすぐに暗い壁へ視線を向けてしまった。
おかしなことに、その夜俺はユダの向けた瞳が忘れられずに徹夜してしまったのだった。
あの眼が少し揺らいだ気がして―――







こんな牢屋なんか、簡単に脱出できる。
夜に月が少しでも姿を見せ始めれば、ヴァンパイアである自分に不可能はない。
月の光を浴びなくたって体の奥底から眠りについていた力が湧きあがってくる。
私がなぜ素直に捕まったと思う、抵抗するのが面倒だったからさ。
人間は乱暴で、抵抗なんかすればさらに酷い事をしてくる。そんなのに面倒くさくてつきあっていられないからな。しかし、あの時なぜ逃走しなかったのかと今は後悔しているんだ―――
「今日は食ってくれよな」
朝昼夜の飯を持ってくる男、こいつが原因だ。
初めてこいつを見たときは心臓が抉られたように痛んだ。
忘れてしまいたい男の記憶がよみがえってきた。
この濡れたように黒い髪も、黒曜石のように静かに光を湛えた眼も、頑強な体躯も、喋り方も、気に入らなそうな表情も、困った顔も、笑い顔も・・・
全てが何もかもを思い起こさせるのだ。
私のために逝ってしまった恋人、イザヤに瓜二つなのだ。
あれから何年経つ?もう正確にはわからないが、二百年以上は経っている。
イザヤの親類の子孫か?
いや、イザヤの肉親は戦争で殺されたと言っていたな。
だとすれば、生まれ変わりなのか?
おまえは、また私の前に現れて私の心を奪うのか?
そして、私より先に逝ってしまうのか・・・・?
すでに、手遅れかもしれない。
私の心は、配膳をしてくれるこの男の虜だから。
「食わないと死にますよ。いーですね」
薄汚れた壁を見ていても敏感に感じ取る男が去っていく足音、呼吸、鼓動。
お前の血をくれ。
お前の血しかいらない。
けれど・・・・!!
だめなんだ、おまえを私の運命に巻き込むことはできない。
もうすぐ来る月の宵に、お別れだ。







「おいアベル、今日はあいつの配膳はよした方がいいぜ」
牢屋の番人、ドルガのおっさんがめずらしくそんなことを言ってきた。
「は?んなことできるか。犯罪者でも平等に扱えって言ったの誰だっけ」
おっさんあんただよ言ったのは。俺もそのつもりで仕事してんだ、プライド持ってるんだよ。
「そういうことで言ってんじゃねえ!今日はユダが捕まってから初めての月夜、あいつの力が、ここで初めて発揮されるんだ!」
「あいつのチカラぁ?」
俺が素直な疑問を口にするがいなや、おっさんは口を押さえてしまった。おい。
「どういうことだよ、なんであいつだけ教えてくれないんだよ?」
俺が詰め寄るとおっさんが焦った顔して考えをめぐらせているのが一目でわかった。くっそ、また嘘つかれる。
「と、とにかく今日は行かせねえ!」
がちゃん・・・・
やられた。まさか、おっさんに手錠をはめられるとは思わなかった。
「いいか!あいつはここにいちゃいけねえ化け者なんだ、人の生き血を啜る吸血鬼なんだ!」
「・・・・おっさん、頭大丈夫?ボケ始まってんじゃない?」
俺は必死な形相で説明してくれるおっさんがなんとなくかわいそうになった。
「おめえ!嘘じゃねえぞ!たぶん今夜があいつの待ってたチャンスだ」
「チャンスって?」
「今夜あいつは牢屋を破って逃げるはずだ」
なんだとお?あの鉄の檻をどうやって破るんだよ。
「いいか、あいつは血以外の食物を受け付けない。相当腹を空かせているはずだ、だから夕食の配膳はやばい。あいつが牢屋をうろついているかもしれねえんだ、巡回のやつも俺も配膳も今日の仕事はパスだ」
「ちょ、ちょっと待ておっさん!他のやつらの飯はどうなってるんだよ!」
ていうか、そいつらの身は危険じゃねーのか?その話が本当なら。
おっさんがこんなに真剣なのも、逆に仕事放棄するくらいだしなー。
「知らん。今日は飯抜きだ、しかたねえ」
「おいおい、あんまりじゃねーか・・って!どこ行くんだよ!」
おっさんは両手塞がりの俺を小屋に残して、逃げるように出て行った。
あー、夜が更けていく・・・
ユダ、あんたのことが忘れらんないよ。
おかげで、今日はぐっすり眠れそうだ―――







どうしたというのだ・・・私としたことが、足が竦んでいる。
力は満ち溢れているのに、なぜ・・・
今日はあの男が来ない。
いつもはこのくらいになると来るのに。
なぜだ?
気になって仕方ない。
いや、こんなどうしようもないことを考えているだけ無駄だ。私は今からここを脱出しようとしているのだから。
なのに・・・・檻越しでもいい。檻越しでいいから一目あの男の顔を眺めて行きたい。
だめだ、早く出て行かなくては・・・・
それなのに、行きたくない・・・
何を考えている?・・・・行きたくないなんて・・・・
ばかな、この好機を逃せば飢え死にしてしまうかもしれない。
それでも―――







「なにい?!」
小屋の外からおっさんの驚いた声が聞こえて目が覚めた。相変わらず声がでかい。つーか、体がぎしぎしだ。
「おっさん!!いい加減これを外してくれ!!」
床であぐらをかいて叫ぶとおっさんが慌てて中に入って来た。
「どうしたんだよ、おっさん」
神妙な顔つきのおっさんが、無言で手錠を外した。いやに気になるな。
「おっさん」
呼びかけるとおっさんは冷や汗を額に浮かべた顔を俺に向ける。
「あいつ、逃げなかった・・・」
「・・・え?」
逃げなかったって、ユダのこと言ってるのか?
「これから月夜が続くってのに、逃げるのは明日か?明後日か?!どうすりゃいいんだ!」
ユダが吸血鬼じゃなかっただけじゃねえの。おっさんは明日か明後日かユダがいつ逃げるか気にして青ざめている。これで万事解決じゃねえの?


万事解決・・・じゃなかった。


あれから何日たってもユダはそこにいた。食わずに、動かずに、牢屋の壁をうつろな眼で見つめている。青白い顔が死人みたいで、きれいな顔が人形みたいに見えて、俺は怖かった。怖かったけど、ユダがすごく心配になった俺は必死にお膳を勧めたのだが、食わない。
「今日も、食わないのか・・・?」
「・・・・」
「本当に死んじまうぞ?」
「・・・・」
「なあ・・・」
「・・・・」
俺は一呼吸置いて意を決した。
「俺の血、飲んでもいいぜ」
びくりとユダの体が微かに揺れた。
「あんた放っておけない。このままじゃ次の月夜までもたないだろ?」
ユダの反応ではっきりわかっちまった。
あんた、吸血鬼だったんだ。
「俺のでよけりゃ・・・」
言い掛けたときにユダがこちらを見た。二度目の眼と眼のぶつかり合い。
紅い唇が何を発するのか、俺は心臓が鷲掴みにされるような思いでユダの言葉を待ったが・・・
「お前の血など食えるか・・・」
拒否の言葉の、連続攻撃。
「下賎の者が月の一族とわかっていての無礼か・・・今すぐ目の前から消え失せろ・・。血など生易しいものではなく、頭から丸齧りにされたいなら・・・別だがな」
にやりと口を歪めた唇の両端からギラリとのぞく刃。
ああ、証拠見ちまった。
それなのに、どうして怖くなくなってんだ俺は。
わかった。
「虚勢はるなよ。俺、あんたが好きなんだ、死なせたくないんだ」
なんちゃって愛の告白だな。
「・・・・・」
ユダは俺をきれいな紫で睨みつけ、再び壁へ視線を向けた。
「明日も来るから」
「・・・・」
一つ息を吐いて俺は牢屋の前から小屋へ向けて歩き出した。
ユダは強情だ。
俺、もしかして叶わない恋に落ちちまったのか?
あいつどう見ても男だし。
きれいだけど、血吸って生きるやつだし。
上手くいかねえもんかなー・・・
ユダ、俺本気なんだからな―――







「おい!死ぬな!」
・・・なん・・・だ・・・?
「だから言っただろうが!死ぬ気だったのか!」
・・・どうして・・・こいつが・・いる・・・・?
そうか・・・・・・
温かい腕に包まれて、このまま逝くのもいいかもしれない。
最期に、一目この男の顔が見たい・・・
一時だったが、幸せだった・・・
「今くれてやる!」
なにを・・・・・
何を、している・・・?
男が首をナイフで切りつけようとしていた。
私はすんでのところで男の手を捕った。
男が辛そうな表情で私を見下ろした。
「なんで、今にも死にそうなくせして、変な抵抗するなよ」
そんな顔されると、困るな。
ああ、あの時、イザヤが私と同じことを言っていた。
私はこの男のような表情をしていたのだな・・・
「ユダ!俺の血を吸え!早くっ」
男が私の体を抱きしめてきた。ちょうど私の口元に男の首筋があたる。
ドクリ・ドクリ・ドクリ
「・・・・歯止めが、効かない・・・危険だ・・・」
いい匂い・・・新鮮な・・・この男の血が目の前に・・・・
逞しい首筋に舌を這わせると男がびくりと動いた。ああ、だめだ。
私の本能を刺激した―――


突き刺さる痛みの後にユダの唇がそこにかぶりついた、気がした。
溢れる血が幾筋にもなって俺の鎖骨から胸へ流れ落ちていくのをユダの舌が追う。白く繊細な指が無我夢中で血を追い求めるのに従い、俺のシャツのボタンを外していった。陶酔しきった紫の瞳は俺の肌色が混じっている。
胸元から舐め上げた舌が首筋に辿り着くと、獣のように首筋を食んだ。
血が失われていく気がするのに、あまりに官能的過ぎる状況に俺の頭もおかしくなっていった。
気絶する寸前に、俺はユダの唇を奪った。
血の味がする、眩暈さえするくらいの官能的なキスだった―――

言えただろうか・・・・愛してると―――







そして日常が始まった。
俺が目覚めたときにはユダは姿を消していた。
あー、いなくなっちまったんだなあと悲しくなって、俺はちょっと泣いた。
けどまあ、今日も配膳しなきゃ牢屋の皆は飢え死にだ。
おっさんも俺がユダの牢屋で出血多量でぶっ倒れているところを発見してたまげてたけど、まあ元気。ちょっと俺が吸血鬼なんじゃないかって疑ってるみてーだけど。血なんか美味しくないし、やっぱり飯がうめー。
あんときのキスは最高に美味しかったけど・・・
「ぎぃやああああああっ!!」
おっさんの悲鳴が聞こえたのは気のせいか?
ちょうど番人の小屋にいた俺は小屋から出た。
「おっさん、どうしたってんだよ?」
必死な形相で、って前にもあったが、おっさんが俺に駆け寄ってきた。
「助けてくれ!アベル!!」
なんだなんだ。牢屋の人間が脱走したか?腕に覚えのある俺は肩をまわしたが。

昼なのに外で動き回る吸血鬼なのか?
じゃあなくて。

金髪で紫の眼で白い顔でほそっこい体で黒いマントのシルエットは・・・
「ユダ」
俺はぼそりと呟いていた。
あまりに衝撃的すぎると頭の回転が鈍くなる。
「ユダか?」
俺がもう一度言うと、ユダがこちらに体を向けた。
「そうだ。私は月の一族のユダ。お前には世話になったから礼をしに参上した」
あんまりにも言葉がかたいんで俺は苦笑した。
「別にいーって。よかった、生きてたんだなアンタ」
「まあな。お前は大事無いのか?」
大事無い・・・って。
「大丈夫だよ、体はね。でもちょっと・・・」
目の端に映ったおっさんがびくびくと俺たちの様子を窺っている。
まったく、おっさんもしかたのねえ。
「“ちょっと”なんだ?」
俺はきれいなお人形さんみたいな目の前のあいつに言ってやった。
「心があんたを欲しがってる、って言ったらわかる?」
「・・・・」
だんまり?もしかしてだんまりか?
二度目の告白も流されちまうのか?

「実は・・・」

え?

「実は私も・・・、お、お前の名はアベルというんだな・・・?」

え、はい、そうですけど??ええ?
俺はかなり首を縦に振っていたと思う。
ばかっぽいな。

「アベル」
突然気難しい顔をしたユダに
「な、なんでしょう?」
俺は敬語になる。
「実は」
ごくり・・
「お前に謝らねばならないことがある」
「ハイ?」

「月の一族の私ことユダとお前、人間アベルは伴侶の誓いをたててしまった」
・・・・・・・・・・・伴侶の・・・・・・
「誓い?え?いつ?」
おれは伴侶ってきいて体が熱くなってしまった。
ユダの伴侶なのか俺!
「お前が私に血をくれた時、お前がなんと言ったか覚えてるか?」
えー・・・?
「死ぬなーとか?吸え!とか?」
ユダの白い顔に赤みが差して、なんだか可愛い。
「そうじゃないっ。だから、・・・・愛している・・・・って言ったから、私もつい、いや、結構、かなり真剣に、想いを口にしてしまって・・・それで口付けを・・・・・・・・・・」

ちっちゃい声で愛しているなんて、言っていじらしい。

「それで、伴侶になっちゃったの俺たち?」
3メートルは離れている位置で立ち話してる俺らが伴侶なんて、なんだかおかしくて笑ってしまった。
「そうだ」
ユダは頷いてさらに顔を赤らめた。
またまた目の端に映ったおっさんが、そんなことあったの?うっそー!!って顔をして、恐怖もどこへやら、かなりデバガメ化している。
おっさん、楽しんでるか?
俺はかなり楽しいかもよ。
「それで、どうなっちゃうの俺たち。月の一族に婚約発表みたいにお披露目すんのか?」
距離が2メートルくらいに縮まった。俺がユダに一歩近づいたからだ。
「我々一族はそういうのは自由だ。が、誓い合ったと認められるとある事態が起こる。一族の伴侶となった者にかせられるものなのだが・・・・・」

「お前は永遠の命を手に入れた。私と同じように、永遠を生きる者に変化した」

おっさん、やめろよその顔。自覚しろよ、厳つい顔で百面相は怖いんだよ。

「謝ってるのは、永遠の命、てとこなのか?」

「そうだ。永遠は気が遠くなるほどの月日を生きなくてはならない。人間としての機能は変わらないが、いや、再生能力や私と似た力は持つだろうとは思うが・・・お前が生きてきた期間など私の生きた半分の半分も満たないくらいなのだ。私はお前に答えてしまったことを、その、後悔してはいないが・・・」

心臓が爆発しそうだ。
俺の鼓動が体中を木霊してる。
きっとユダにも聞こえてる。

「お前が後悔しているのなら、ここで私が死ねば、誓約は破れる。月の一族は伴侶以外の者に何をされても死なないが、伴侶の手にかかれば簡単に死ぬのだ」

まったく、俺がなんて言ってあんたに血をやったと思ってるんだ。
忘れるなよ。
俺の一世一代の愛の告白を。

俺は余裕の顔をして一歩ユダに近づいた。距離は5センチくらい?
ユダは動揺してあとずさろうとしたが、離すもんか。
力強く抱きしめる。
華奢な体を温めてやる。
「お前の前では私は血を吸う事以外人間と変わらない。もうちょっと力を加えて圧迫すれば内臓破裂で私はそのうち死ぬ」
・・・俺はしょうもないことを言うユダに力が抜けてしまったのだった。
「ばか。俺はあんたをアイシテルから、温めてやりたいから、こうやってぎゅーってしてんだよ。恥ずかしい事言わせんな。何回告白すりゃ気がすむんだ。こうなったら何回でも言ってやろうじゃねえか。聞こえてるかユダ。返事しろ」
俺の胸板に頬を押し付けて真っ赤になってるユダが何度も頷く。
「いいか?アイシテル・アイシテル・アイシテル!!」
俺はユダを揺さぶった。答えを返せっていう意味だ。
ユダは色っぽい紫の瞳を細めた。
体を離して、ユダの顔を覗き込む。
ああ、なんてきれいな顔をしてんだろうこの人は。
俺はこの人のどこに惚れたんだ?
顔がきれいだから?
そうじゃない。
色白だから?
そうでもない。
吸血鬼だから?
まさかとんでもない。
じゃあなに?
「あんたには運命を感じてる。俺にはあんたしか見えない。あんたしか愛せない。ユダ、俺はユダを愛している。俺が伴侶でもいいな?」
半強制的な文句だったかもしれないな。
それでも頷いてきれいに笑ってくれたのはオッケーってことだろ?



いつまでもお前と一緒にいよう。

ユダ、俺の魂はお前と一心同体。

だから安心しろよ。

俺はもう、お前の傍から離れたりしないから。

長い時を二人で歩き出そうじゃないか。



the end
「読んでくれて嬉しいです。ありがとうございます!」
...2004/12/28(火) [No.156]
ギンコ
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