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 音のない声
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 悩みながら財布と睨めっこをしていたとき、何の因果か財布を拾った。
 無口でいつも仏頂面な青年と、笑顔が爽やかなくせに嫌味な青年の話。いろいろあって弟とアパートで二人暮らししている青年は三ヶ月ほど前に勤め先で財布を拾った。たったそれだけのことだが、いつもの生活という歯車列がおかしくなるには十分だった。
 淡々と、そしてぐるぐるとお話が進んでいきます。

見た目爽やかで嫌味な奴×弟大事な仏頂面無愛想
無愛想受/シリアスそう/切ない(はず)/社会人同士/一人の視点

お気に召しましたら是非ぽちっと。ぽちっとお一つ。
※18歳未満の方は閲覧しないで下さい。
→更新分
第一部[完結] 2007.09.05-2008.03.31
01 |02 |03 |04 |05 |06 |07 |08 |09 |10 |11 |12 |13 |14 |15 |16 |17 |18 |19 |20 |21 |22 |23 |24 |25 |26
 十月の初めから終わりまでを綴る。最後の一週間に訪れたのは夏の初め以上に大きな望まぬ変化。
第二部[完結] 2008.04.08-2009.12.19
27 |28 |29 |30 |31 |32 |33 |34 |35 |36 |37 |38 |39 |40 |41 |42 |43 |44 |45 |46 |47 |48 |49 |50 |51 |52 |53 |54 |55 |56 |57 |58 |59 |60 |61 |62 |63 |64 |65 |66 |67
 十一月初めの空虚であり濃密である一週間。目を逸らしていたものの輪郭が少しずつ見えてくる。
第三部[完結] 2010.01.30-2012.01.28
68 |69 |70 |71 |72 |73 |74 |75 |76 |77 |78 |79 |80 |81 |82 |83 |84 |85 |86 |87 |88 |89 |90 |91 |92 |93 |94 |95 |96 |97 |98 |99
 冬の匂いが濃くなっていく。春が訪れても融けない何かを、互いが同じように抱えていることを感じた。


相河浩紀(あいかわひろき)→標準は仏頂面。弟とアパートで二人暮らしの普通の庶民。
槙野幸平(まきのこうへい)→多分お金がある。外面は爽やか系で人当たりが良い。
相河知紀(あいかわともき)→浩紀の弟。家事にバイトにと頑張る元気な高校生。
渡利雅史(わたりまさふみ)→浩紀の上司。銀縁眼鏡を掛ける仕事が出来る人。
木原明義(きはらあきよし)→先輩社員。二十八歳妻子持ちで浩紀みたいな弟がいる。
堀町(ほりまち)→槙野とは高校時代からの付き合い。明るい痴漢。
角山(すみやま)→浩紀の祖父の友人で会社の重役。妻の美枝子と娘、孫がいる。
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